開催地からのご挨拶

 令和5年1月26日(木)、27日(金)の2日間、一般財団法人救急振興財団との共同主催での「第31回全国救急隊員シンポジウム」の開催にあたり、御挨拶申し上げます。


 はじめに、今日までの新型コロナウイルス感染症を始めとする救急医療現場において、全国の救急隊員、医療・福祉関係者など、救急医療現場の最前線で働く皆さまの献身的なご努力に心より敬意を表します。

広島市消防局長 勝田 博文
広島市消防局長
勝田 博文

 さて、広島県広島市は、面積の約80%が丘陵地で、一級河川太田川の三角州を中心とした広島平野に市街地が形成された中国・四国地方最大の都市です。
 広島市と聞いて1番に思い浮かぶのは、世界遺産に登録されている「原爆ドーム」ではないでしょうか。
 広島市は、人類史上最初の原子爆弾による被爆体験を原点に、広島市の都市像である「国際平和文化都市」として、世界に恒久平和と核兵器廃絶の実現を訴え求め続けています。
 「第31回全国救急隊員シンポジウム」の会場は、この世界恒久平和と核兵器廃絶への願いを発信する「平和記念公園」に程近い場所ですので、シンポジウム参加に合わせて「平和記念公園」や平成31年4月にリニューアルした「広島平和記念資料館」などを訪れてみてください。

広島市
園内に世界遺産「原爆ドーム」を有する「平和記念公園」

 本市での全国救急隊員シンポジウムの開催は、平成11年の第7回大会から24年ぶり2回目の開催となります。
 本シンポジウムでは、人生100年時代を支える、消防・医療・福祉などに携わる私たちが、人類史上初の原子爆弾による被爆の惨禍から力強く立ち上がり復興を遂げた“国際平和文化都市ヒロシマ”の地に集い、“広島”の地で熱く討議し、“ひろしま”の地から全国に向け、救命への思いをつなぎたいという想いから、メインテーマを


『Link(リンク)救命への思いをつなぐ ~平和を願う街ヒロシマから~』


としました。
 依然として、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中ではありますが、万全な感染防止対策等を検討し、WEB画面上のみでなく、現地に集い、本シンポジウムが開催できるように準備を進めてまいりますので、皆さま方のお力添えを賜りますようよろしくお願いいたします。

【広島の標記について】

「ヒロシマ」:被爆都市として世界恒久平和の実現を目指す都市であることを示す時に使用
「広  島」:広島と命名されたことを強調する際に使用
「ひろしま」:豊かな文化を持つ都市であることを示す時に使用